永遠に覚めることのない夢
「お姉ちゃん、どうかしたの?」

自室でボーッとしていたら、妹に声を掛けられた。

「いいえ、何でもないわ。」

「そうかしら?お姉ちゃん、ずっと窓の外を見てブツクサ言ってたけど?」

え?
そうかしら?

「と、とにかく、何でもないわ。くすくす。」

心にもない台詞を言って、無理やり笑顔を作った。

「そう。」と言って、妹の鈴珠は部屋を出た。
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