永遠に覚めることのない夢
しかも、咲佐納常磐は、何でも金で解決しようとする。

成績だって、先生の贔屓(ひいき)になって、無理矢理上げている。

訳の分からない奴だ。

そして、一番厄介なのは、やはりご令嬢であることだろう。
逆らったら、家が大変なことになりかねない。

「忍君、今日、空いてる?」

「部活。」

冷めた返答に、咲佐納常磐は不貞腐れた。
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