永遠に覚めることのない夢
桜舞う
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「もう、卒業式か。早いものね………」

私は門の前にある、桜の大木の前で、一息ついた。

私が先月受けた白百合学院には、無事、合格したし…………

あとは、長めの春休みを満喫するだけだわ。

大木に寄りかかって、悲しげなまなさじでかつてのクラスメイトを眺める。

卒業アルバムを手に、先生にメッセージを求むる人、かつての学舎を物思い気に見つめる人、写真を撮る人………
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