永遠に覚めることのない夢
私は10年と少しだけしか生きられなかった。

大人にも、なる事がないまま、死んで逝く。

ああっ!
私には、運がなかったのかしら!?

あ……
駄目よ、私。
目を閉じたりなんかしたら。

だって、そんなことをしたら、きっと、私の瞼は固く閉じて2度と開くことは無いのだろう。

「聖子、しっかりしなさい!」

「きっと、良くなるからね!」
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