永遠に覚めることのない夢
向かった場所は、保健室。

あたし、よく、授業サボってここに来るから、先生とも馴染みがある。

「あら、咲佐納さん、どうしたの?」

「ごめんなさい、先生。聞かないで下さる?」

私はそう言って、ベッドの周りを囲っているカーテンをしめた。

「先生、ちょっと用事があるから、落ち着いたら行ってね。」

先生は、そう言うと荷物をまとめて出ていった。
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