女の矛先はいつも女に
「奈緒ちゃん。うち雄介と別れた。」
雄介っていうフレーズに心臓が飛び出そうになった。
「よかったじゃん。ずっと別れたいって言ってたもんね。前に進めるね!」
この言葉は本心。だって友達と浮気した男とこれから先付き合ったっていいことないし、愛菜も男遊びにハマってるみたいだし。
「雄介と別れたし、奈緒ちゃんどっか旅行とか行こうよ!」
笑顔で話す愛菜。吹っ切れたみたい。よかったよかった。
私も雄介と連絡取るのやめて、愛菜と残りの大学生活楽しもう!
ピロリ~ン ピロリ~ン
机の上に置いてある携帯が鳴る。
雄介からメールだ。
携帯の画面に 雄介 という文字が出た。
「奈緒ちゃん、雄介と連絡取ってるの?」
「あ~、雄介、愛菜のことまだ好きみたいでさ、どうやったらより戻せるか相談乗ってってしつこくてさ。もうブロックするわ!」
「奈緒ちゃん迷惑かけてごめんね!うんうん!ブロックして!雄介にもう未練ないから!」
雄介からのメールを開く。
「奈緒美ちゃん、夜ドライブ行こうで!」