嘘を愛して。
それだけで心は幾分軽くはなったけど、私にバスケ以外は何も残っていなかった。
毎日毎日、誰もいない所で泣いた。
狂ったように泣いていた。
でも、遥はそんな私に気付いて私の夢を叶えるといって大好きなテニスを辞めてまでバスケをするようになった。
私がコーチで、遥が選手。
これが私達の約束となった。
それから私達は努力して、バスケの強豪校でもある高桜高等学校(たかざくら)に入学することが出来たのだ。