嘘を愛して。
私は昔から運がなかった気がする。
交通事故に巻き込まれたのは私が7歳の頃だった。
その頃の私はただただバスケに夢中で、明け暮れるまで練習していた。
確かその時は、遥はテニスだった気がする。
でも、私の体はその事故で激しい運動はもう出来なくなっていた。
7歳ながらに私は有望な未来があると、有名なコーチに言われたこともあった。
難しい事なんて分からなかったけど、ただバスケはもうできないということだけは分かった。