完璧執事の甘い罠
ガチャ
突然扉が開く。
ズカズカと入って来たのはクロードで。
真っ直ぐと私の元に来ると、腕を掴み引っ張り上げる。
「いやっ!なに!?」
強引に引っ張られ、そのままベッドに押し倒された。
クロードはベッドに倒れた私の上に跨り私の体を押さえつけた。
「や、やだっ!やめて!離してっ!」
「お前は俺の嫁になるためにきたのだろう。お前はもう俺のものだ」
「っ!そんな・・・っ!」
「自分のものをどうしようが俺の勝手だろう?」
顎を持たれグイッと引き寄せられる。
近づくクロードの顔に私は一層抵抗する。
「いやっ!離して!!」
「うるさい」
そう言われ、片手で顎を抑えつけられそのまま唇で塞がれる。
一瞬、抵抗をやめ停止してしまう思考と、されてしまった現実に一気に心が引き裂かれるように痛い。