紅色の欠片
始まり
報告
圭「………………んぁ……。」
海藤 圭佑(かいどう けいすけ)は、もう
16年近く見てきただろう天井を見て朝の目
覚めをむかえた。
圭佑は母との二人暮らしで、ある暴走族の
幹部をしている。
ある暴走族とは、星龍(せいりゅう)とい
う暴走族で、初代だけで世界No.1になった
歴代最強の暴走族である。
圭佑の代は、4代目で、いまだその強さは
変わらないと言われている。
また、星龍の総長、副総長、幹部は初代の
ころから、イケメン揃いだという。
そんな星龍の幹部に入っている圭佑もイケ
メンなのだ。
暴走族と聞くと悪いイメージしかないだろ
うが、星龍は、代々、町の治安を悪くする
不良や、非正統派の人達を統制し、そのも
の達が一般市民の私達に危害を加えられな
いようにしている。
これは噂だが、警察が動けない裏の仕事な
どの、手伝いもしているらしい。
圭佑が、リビングに行くと、朝食が用意し
てあり、普段朝は仕事でいない母の姿まで
が、今朝はあった。
圭「母さんどうしたんや?珍しく朝おんの
やなぁー」
圭佑は小さいころから変なしゃべり方をし
ていて、今さら直せないのだそうだ。
圭佑の回りの人は、今さら普通のしゃべり
方をされてもキモいだけだと、いうほど
だ。
沙「あのね、今日は、圭に言わなきゃいけ
ないことがあって…」