紅色の欠片

沙「あのね、私再婚しようと思って…。」


圭「はぁ!?なんでや!てか、誰とする
ん?」


沙夜の夫、つまり圭佑の父は、圭佑がまだ
ものごころつく前に事故で他界してしまっ
たのだ。


沙「え~とね、天皇寺 悠欄(てんのうじ ゆ
うらん)っていう人なんだけど…。」


圭「初めて聞く名前やなぁー。どんな人な
ん?」


沙「え~とね、優しくてぇ~カッコよくて
ぇ~素敵な人よ?」


圭「なんで疑問刑なん?」


沙「何となく?まぁ、とりあえず再婚する
ことになったのよ。だからその人と明
日から一緒に生活するから、今日中に
伝えないとと思って…。」


圭「はぁ!?明日からやて!まだ一回も会
ったことがないのにかいな!」


沙「大丈夫よ。明日会うでしょ?あと、生
活に必要なものはもう用意してくれてい
るみたいだから。必要最低限のものだ
けあれば、大丈夫だって言ってくれたし
ね。」


圭「そういう問題かいな。」


沙「もう、うるさいわねぇ。とにかく明日
引っ越すから、準備しろってことよ‼
あ!大事なこというの忘れてたわ。」


圭「大事なことってなんなん?」


沙「良かったわね。圭が小さいころ欲しい
ってずっと言ってた妹ができるわよ。」
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