紅色の欠片


~次の日(日曜日)~


圭佑は、車にゆられていた。


車にゆられながら、今日から圭佑の父親に
なる悠欄という男について考えていた。


だが、悠欄という男については、考えても
何にもならないと思ったのか、すぐに妹に
ついて考え始めた。


圭佑は、妹についての情報は何も知らない
ので、考えるにも考えられなくて、母であ
る沙夜にきくことにした。


圭「妹ってどんな子なん?」


沙「え~とね、確か圭の一つ年下よ。」


圭「それだけなん?ほかになにかあるや
ろ?可愛いとか…。」


沙「私は、悠欄に貴方より一つ年下の娘が
いることしか知らないわよ。」


圭「はぁ!?それだけしか知らんの?なん
でや?」


沙「私は、悠欄の娘さんに会ったことがな
いのよ。」


圭「まじかいな。でも名前ぐらいは分かる
やろ?」


沙「あ!そういえば聞くのを忘れていたわ
ね。まあでも、今日これから分かるこ
とだし大丈夫よ。」
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