夏の大三角形




ーーーーー

次の日の部活。

俺は桜を誘うべく、体育館の下駄箱で待っていた。


「もーなにそれー!」


相変わらず明るい桜の声。


「おー!凛太郎!何してんの〜?」


「お前を待ってた。」


「え?私?また1on1する?」


「ちげーよ。2人で話していんだけど…」


「どーぞどーぞ私は先に帰るから〜」


桜の友達は気を利かせて二人にしてくれた。


「なに?なんで?」



相変わらず鈍感で頭には?がいっぱい…


「あのさ…祭り…一緒に行かね?」

キョトンとした様子の桜。


「へ?いーよ!あっ他の子も誘う…?」

やっぱりそーなるよな…

ある程度は予想してた。

「ダメ。俺は桜と2人で行きたいから。」

「えっ…あっうん…。分かった。」

さすがにきづくだろ?俺の気持ち。

でも桜は分かってないんだろうな…
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