夏の大三角形
〜Sakura〜
今日は夕方からよっといで祭りがある。
バスケは珍しくOFF。
「えーーーー?!ウソ〜!」
「いやいや。ホントだってば。」
夏休みの宿題をしに瑠花の家に来ていた。
といっても結局はおしゃべりをしてしまうが…
凛太郎にお祭りに誘われたことを話したらそんな返答が、かえってきていたところ。
そんなに騒ぐことなの?
「だから、今日凛太郎と祭り行ってくるわー」
「桜!なんとも思わないの?!」
なんとも…?
だからさっきからなんで瑠花はそんなに興奮気味なのさ。
「と言いますと?」
「あの、学園の王子に2人で行こうって誘われたんだよ?」
「ほぉ…で…それが…?」
だから…瑠花はなんでそんなに遠回しなの…
「ホントに鈍感…王子ドンマイ…」
「え?なんか言った?」
コップにあった三ツ矢サイダーを、いっきに飲み干した。
「別に〜あんたが鈍感なのよ。」