夏の大三角形
「やばっ…そろそろ行かなきゃ!じゃあね!」
慌てて立ち上がり瑠花の部屋を出ようとした時、
「ちょっと待って!そのカッコで行くの?」
Tシャツにデニムの短パン。夏はたいていこんな感じ。
「うん。そうだけど?」
「はぁ…桜…ちょっと…」
「うわっ!」
いきなり掴まれてドレッサーの、前に座らされたと思ったら…
ポニーテールはほどかれて、凄い編み込みの髪型に…なんかメイクみたいなんし始めるし…!
「瑠花!なになに?」
「いーから!で、この浴衣着るの!」
瑠花のすごい気迫に大人しく返事をするしかなかった。
「はい…。」