夏の大三角形


あっという間に私は水色に小花が咲いているいかにもおとなしめの女子って感じの浴衣姿になっていた。


「る…っ…瑠花…?こんなの似合わない!」



ニヤニヤ満足そうに微笑む瑠花。

「何言ってんの?桜は黙ってればすっごい可愛いんだからね!」



は?何を言ってらっしゃる?


「あーもう時間ないっ!」

着替えてる暇なんてないよね…それに一応ちゃんと着せてもらった訳だし…


「はいはーい。いってらっしゃい〜」



このことを予測してたかのような顔…


こうなること…分かっててでしょ!


急いで瑠花の家を飛び出した。
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