夏の大三角形
〜Gaku〜
良かった良かった。
凛太郎はちゃん祭りに、誘えたし。
俺は家でバスケの試合でも見るか…
ガチャーーーーーー
「岳ー!」
ノックもせずに勢いよく俺の部屋に飛び込んできたのは…
「凛…」
俺のいとこで一つ年上の浅香 凛。
「お前、何しに来たんだよ。受験生だろ?」
「勉強の方は全然大丈夫なの〜ねぇ聞いてー」
出た。凛の愚図り。
「はいはい。」
「お祭り、怜と行こうとしたのに…あいつ塾あるから無理って…」
怜っていうのは凛の彼氏で俺らの先輩。去年までバスケ部のキャプテンをしていた。
「で?俺にどーしろと?」
「なんかさー怜、途中から来れるらしいの。それまで私とお祭り行こ〜」