副社長は束縛ダーリン
この恋を全力で守ります
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販促会イベントから五日後の日曜日。
悠馬さんの許可が下りたので、私はユッコとふたりで大型ショッピングモールに遊びにきている。
外は小雨が降り、ジメジメと蒸し暑くても、なんの悩みもない心の中は晴れやかだ。
セール品の服をアレコレと手に取って、試着を繰り返し、「ユッコぽくなくて新鮮でいいかも。私のは?」「うーん、朱梨は童顔だからもう少し大人っぽい服を選んだら?」とアドバイスし合うのがとても楽しい。
悠馬さんとのショッピングだと、こうはいかない。
彼のプライドが許さないのか、セール中の店には入らせてもらえないし、敷居の高い高級ブランドの店で、彼と店員が相談して決めた服を私が試着して買ってもらうという感じ。
私には到底手が出せないブランド服を次々と買ってくれる悠馬さんには感謝しているけれど、本当はこういう買い物が好きだったりする。
セール品の棚やワゴンから掘り出し物を見つけたときの喜びは格別で、女友達と感想を言い合いながらの試着が楽しいのだ。