副社長は束縛ダーリン
本当に、牽制の意味で開発室に来ていたんだ……。
泉さんに言われた『束縛と独占欲』という言葉を、やっと実感している私。
それに、“過度の心配性”も付け足した方がいい気がする。
悠馬さんは非の打ち所がない最高の彼氏だと思っていたけれど、もしかして………結構ヤバイ人?
彼の女性遍歴は知らないけれど、俺のものだという考え方を、こんなにあからさまに押しつけてきては、耐え切れずに逃げ出した彼女も過去にはいたんじゃないかな?
でも……私も大概ヤバイ女なのかもしれない。
二班の男性たちに申し訳ないと思いつつも、彼の濃いめの愛情に嬉しくなって、にやけているのだから。
ある意味、お似合いなのかもしれないと、それにも喜びを覚えたら、斜めに傾けた端正な顔が距離を詰めてきて、唇が触れ合った。
すぐにキスは深くなり、口内に侵入してきた柔らかな舌先が、我が物顔で暴れ回る。
息苦しさと快感を同時に与えられ、大人のキスにぼんやりと酔いしれていたら、いつの間にかパジャマのボタンをすべて外されていた。