真面目な生徒会長君と 純情少女!!
すっ…と差し出された。
「?」
「つかまれよ」
素直に手を掴み立ち上がった。
「ありがとう、ございます」
一応、生徒会長は3年生あたしは2年だから向こうは先輩。
部活に入ってないため普段あまり使わない敬語に居心地悪さを感じながらも口にする。
「廊下は走るな。危ないことぐらい分かってんだろ」
「…はい」
ふっ、と生徒会長は馬鹿にしたように笑い
「授業始まってんぞ」
「……ぁあああっ!!!!」
慌てて床に広がった教科書と筆箱を拾って全力疾走を超えた走りで理科室へと向かった。
…散々先生に怒られたのは言うまでないけど…。