【完】うぶな私がイケメンチャラ男と恋するまで
「よし、みんな集まったな?
じゃあ出発!」
月星のそんな掛け声と共に私達もついていく。
前で月星と宮野さんは変わらずひそひそ話をしているみたい。
「2人とも何なんだろうね?」
「さあ?2人の世界があるんじゃない?」
悠子は割り切ってるみたいだけど、私は何とも納得がいかない。
そんな私の不安は遊園地に着くとより確信的に、より大きなものになった。
『人気ホラー映画の演出家監修!
貴方を恐怖のどん底に…!』
そんな謳い文句が書かれたポスターが目に入ったからだ。
「…え?これって…」
「お化け…屋敷?」
私達の悲鳴にも似た声を聞いて月星は得意げな顔をする。
お化け屋敷なんて入ったことないんですけど…
まず入れる気ないんですけどーー!