【完】うぶな私がイケメンチャラ男と恋するまで
「わー出来た…!」
なかなか進まなかった問題も月星がいた事ですらすらと解けていく。
「ありがとう!
おかげで大分理解出来た!」
「良かった!
じゃあもう帰るか」
窓の外はぼんやりと暗くなっている午後6時。
いつもならとっくに家に帰ってゆっくりしている頃。
電車の中でも私は今日月星に書いてもらった助動詞の接続の紙を思い出していた。
少し笑みが零れる。
凄く一生懸命教えてくれた月星に感謝しかない。
それからも毎日ではないけれど月星と一緒に図書室で勉強をした。
気付けばテストまであと1週間を切っていた。
…その頃から、だんだん月星の様子がおかしくなっていった。