【完】うぶな私がイケメンチャラ男と恋するまで
「今日テスト終わったら松下くんの後つけてみますか?」
「…っ!?」
幸大くんのまさかの発言に飲んでいたお茶を吹き出しそうになった。
「ゴホっ…え?!」
「え、ダメですか?」
至極、当たり前ですよねって顔をする幸大くん。
……こんな人だったっけ…?
月星のことになると結構な確率で強気になるのは…何でなんだろう?
「え、いや…んー」
ダメでしょ、と頭では考えるものの…
やっぱり知りたい。
その気持ちが大きい。だって…変だもん。
疑ってるから行くんじゃない。
信じてるから行くんだ。
まだ納得のいってない頭の一部分に向けて、そう言い聞かせた。