【完】うぶな私がイケメンチャラ男と恋するまで
テストが終わってすぐさま月星の教室へ向かう。
陰からこっそりと様子を眺める。
…クラスではいつも通りなんだね。
その事実がまた私の心をきゅっと締め付ける。
「あ、もう帰るようですね」
先導をきるのは幸大くん。
その後ろに悠子がいて、その後ろに私。
悠子の影に隠れながら顔だけ出して見る。
月星はおもむろにカフェに立ち寄った。
何か飲むのかな?と外から様子を伺う。
ただ、この時の月星の行動は私が1番恐れていたことだった。
ごめん、遅れた!とでも言わんばかりの勢いで既に人がいる席に座る。
どうやら誰かと待ち合わせをしていたよう。
相手は…私の知らない年上の、綺麗な女の人。