【完】うぶな私がイケメンチャラ男と恋するまで


『璃乃ー!
何してんだ?』





あれ?月星?


隣には月星、そしてここは……私の働いているカラオケの個室?





『歌わないのか?』





月星は怪訝そうな顔でこちらを見ている。



じゃあ…と差し出されたマイクに手をかけた瞬間、景色が変わった。



…風が気持ちいい。


頭の上には大きく青い空が広がっている。

どうやら学校の屋上のよう。


月星の手にも私の手にもメロンパンが持たれている。

私が子供の頃食べた思い出のメロンパン。

…って直感でわかる。


そして、またそのメロンパンに口をつけようとした瞬間に景色が変わる。




…誰かの家?

< 134 / 171 >

この作品をシェア

pagetop