【完】うぶな私がイケメンチャラ男と恋するまで
なかなか終わらなかったレポートの山を片付けた月星と明日、デートすることになっている。
デートといっても家の中だけどね笑
それでも本当に久しぶりだから楽しみなんだ!
いつもより早く目覚まし時計をセットして、月星より早く起きる。
朝ごはんを作るためだ。
いつも作ってもらってるから今日くらいは頑張る。
だから失敗する訳にはいかない!
ついでに希望を言えば…月星が起きる前に朝ごはんを作り終わって起きてきた月星が驚く…
ふふ、これが私の計画!
そーっと起きて、月星の目が覚めていないのを確認する。
よしよし。起きるなよ?
計画を成功させるために月星の目覚まし時計もオフにする。
これで起きないでしょう!
張り切ってキッチンへ行く。
ちゃんと頭でシミュレーション済み。
あとちょっとで朝ごはんも完成する…って時に
「何作ってんの?」
「朝ごはんー♪
って、月星?!」
後ろから抱き締められ、耳元で少し掠れた月星の声が聞こえる。
その声がちょっとくすぐったい…じゃなくて嘘でしょ、何で?!
目覚ましもオフにしたのに…
「璃乃が起きた時に一緒に目覚めちった。
寝たふりしたけど」
なんという事だ…
まさかのもう既に起きていたとは…
「いいな、エプロンつけて俺のために何か作ってくれてんの見るの」
「可愛いでしょ?このエプロン!」
食材を買いに行った時にこのエプロンも見つけて一目惚れした。
きっと月星なら可愛いって言ってくれるだろうなって…
「ああ、可愛い。似合ってる」
そう言って私にキスを降らす。
「ふふ、もうちょっと待ってて」
「おう」
ちゃんと美味しいって言ってもらえたら良いな。