【完】うぶな私がイケメンチャラ男と恋するまで
わからない者同士、知恵を出して助け合えばなんとかなるんじゃないかって…ただそう思った。
「うん!」
そう答える彼女は太陽のように眩しい笑顔を浮かべていた。
*
「ここって…」
「ん?」
空いている時間を合わせて話し合うものの、なかなか進まない。
まず先生が言っていたことの受け取り方が違う。
「あぁ〜そっか」
納得するところもあれば
「いや、でもそれだと…違くない?」
腑に落ちないところもある。
結局、他の子の話も聞いてなんとか完成させることができた。
「わぁ〜本当にありがとう!
めちゃくちゃ助かったよ!」
「いえいえ。
僕もおかげで完成させられましたし…良かったです」
僕の言葉を聞きながら、大澤さんは怪訝な顔をする。
「どうかしました?」
何かおかしなことを言ってしまったのだろうか?