【完】うぶな私がイケメンチャラ男と恋するまで
その後、奢ると言って聞かない結乃に連れられてカフェまで行った。
この前オープンしたばかりの、美味しいって評判の店で僕も少し気になっていたところ。
「美味しかったね〜!」
「うん…そうだね…」
評判通り、とても美味しかった。
写真も撮って、大満足。
だから…なのか。
「眠いの?」
「ちょっと…うん…」
電車の振動がだんだんと心地よく感じてきて、眠気が襲ってくる。
何も考えられなくなるほど頭がぼーっとする。おまけに瞼も重くなる。
ああ、意識が…
体が結乃の方に傾いていくのも制御出来ずに、僕は意識を手放した。