【完】うぶな私がイケメンチャラ男と恋するまで


「月星、これ行けなくなった」





言葉の意味を理解した彼は顔色を変えて





「は、はあああ?!!
怜央、お前これがどんなに貴重なライブか…!!
Twinkleはほとんどライブしないんだぞ?!今回だってこれを逃すと次いつするか…」





ん?んん??!今、Twinkleって言った!?

Twinkleは私の大好きな男女2人組のボーカルユニット。歌はポップなものからバラードまで色々あるが、その歌詞一つ一つに共感が出来て感情移入して聴くのが大好きな楽しみ方。


でも、まだまだマイナーで知ってる人はごく僅か。

悠子も私がオススメして聴くようにはなったけどライブとかは興味ない。

今度のライブだって凄く凄く行きたかった。でも一人で行くのはやっぱり気が引けてやめたのだ。


でも目の前でその話題が出ていて、だからこそ無意識に声が出てしまった。





「Twinkleって!TaiyoとToaのですよね?!」





言ったあとに後悔した。

2人が大きく目を見開いてこっちを見ている。


よ、余計なことを口走った感じが…

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