【完】うぶな私がイケメンチャラ男と恋するまで
「最高だった…」
それから間もなくライブが始まって小規模な会場が一つになって盛り上がった。
終わるな終わるな…この時間が永遠に続けば良いのに…
そう思いながら最後のアンコールの曲が歌い終わった。
「今日は皆さんに会えて本当に良かった!幸せな時間をありがとうございました!」
「また、こうしてライブを行えるよう皆さんに会えるよう…もっともっと頑張ります!」
Twinkle2人の挨拶があって
「応援してるよー!!」
「また会いに来るからーー!!」
私達ファンは2人に伝わるよう思い思いに必死に叫ぶ。
そうして舞台から消え照明も明るくなり現実に戻されたのだと悟る。
それでもまだ余韻は残っていて目をつぶれば光景が思い浮かぶ。
頭の中はドラムやベースの音が響き、心臓がばくばくと脈打つ。
「最高だったな…!」
「来て良かった…」
耳が普段の状態に戻るまで時間がかかるようで私達はお互いに大きな声で会話する。
この興奮を分かち合いたい。
それだけ。
でも"それ"は私の中ではとても大きなことだった。