【完】うぶな私がイケメンチャラ男と恋するまで
怜央は誰よりも早く弁当を食い終わるとある紙を返してきた。
Twinkleのライブのチケットだ。
Twinkleとは2人組の男女ユニットでマイナーだからファンはおろか知ってる人さえあまりいない。
だからなかなかライブもしない。今回のだってレア中のレアだ。
それに行けなくなったなんてよほど大事な予定なんだろうな。
「Twinkleって!TaiyoとToaのですよね?!」
俺達の会話に割って入るようにして叫んだ璃乃。
すぐにヤバイって顔になったけど。
大ファンだと言う璃乃に怜央は冷静に質問を投げかける。
質問というか…尋問…?
たまにだが俺達がTwinkleのファンだということを知って、それをネタに近付いてくる女の子もいる。
どうせ似非ファンだからそのうちボロが出てくるのがほとんど。
だからいつもは信じないか、さらーっと流してしまう。
怜央がここまで本物か似非か確認を取るの初めてだな。