【完】うぶな私がイケメンチャラ男と恋するまで


「凄い…いっぱいあるね!
どれにしようかな…」

「このお店のオススメってショートケーキなんですよ」





余計に迷うなぁ…

そう言って顎に手をやりながら悩む。悩む。悩む。



結構、優柔不断だったりする?





「何と迷ってるの?」

「ショートケーキも美味しそうなんですけど、こっちのタルトも捨てきれなくて…」





タルト!私も食べたいかも…





「それなら…シェアするのはどうかな?」

「それいいですね!じゃあ、僕タルトにします!」





席についてから、私のショートケーキと幸大くんのタルトの半分を分け合いっこした。


ショートケーキはふわーっと甘みが広がって、タルトはベリーが甘酸っぱくて…



とてもとても美味しかった。





「ご馳走様でした…!」

「あ、いやいや!こっちこそ勉強教えてくれてありがとう」





何とか早めに復習が出来て本当に良かった。





「あの、このまま奢られっぱなしじゃ僕も格好がつかないので…」





別れ際、幸大くんはそう言うと





「今週の日曜日、映画行きませんか!」





ぶわーっと風が吹いた。

なびく髪を手で押さえながら私は





「行こう」





そう返事した。

< 89 / 171 >

この作品をシェア

pagetop