【完】うぶな私がイケメンチャラ男と恋するまで
「凄い…いっぱいあるね!
どれにしようかな…」
「このお店のオススメってショートケーキなんですよ」
余計に迷うなぁ…
そう言って顎に手をやりながら悩む。悩む。悩む。
結構、優柔不断だったりする?
「何と迷ってるの?」
「ショートケーキも美味しそうなんですけど、こっちのタルトも捨てきれなくて…」
タルト!私も食べたいかも…
「それなら…シェアするのはどうかな?」
「それいいですね!じゃあ、僕タルトにします!」
席についてから、私のショートケーキと幸大くんのタルトの半分を分け合いっこした。
ショートケーキはふわーっと甘みが広がって、タルトはベリーが甘酸っぱくて…
とてもとても美味しかった。
「ご馳走様でした…!」
「あ、いやいや!こっちこそ勉強教えてくれてありがとう」
何とか早めに復習が出来て本当に良かった。
「あの、このまま奢られっぱなしじゃ僕も格好がつかないので…」
別れ際、幸大くんはそう言うと
「今週の日曜日、映画行きませんか!」
ぶわーっと風が吹いた。
なびく髪を手で押さえながら私は
「行こう」
そう返事した。