*ひとひらに*
壱.初鐘
空はきれいな青空で、少年はその空を向こう側でも見るように見上げていた。
じっと・・。何かを求めるように。

彼は浮いた存在だった。


「こらぁー、みかどぉ、ちゃんと先生の話、聞いてるかぁー??」

むりやり笑いを取ろうとする教師、よくいるよね。

人をだしにして、笑いとるの。・・・なんか、嫌いだな。


「聞きたくもないですね」

「(笑)」がつきそうな嫌味な言い方。
彼は校則など全く無視していた。

それは、服装から見て取れる。
< 1 / 12 >

この作品をシェア

pagetop