*ひとひらに*
脱力系の雰囲気を漂わせる彼は、教師の顔をじっとみていた…

「高野先生…

高野というのは、担任の名前。

今は担任の授業、社会の時間だった。

…僕を見つめてないで、早く授業、進めて?」

教師にそんな口を叩くなんて・・!

しかし、高野はすまん、と一言。そして授業は再開された。


帝は成績はまぁまぁいい。
まぁまぁとは、欠点ギリギリの成績をいう。
…が、それを感じさせないくらいのノー天気な性格は妙にモテる。…なぜかモテる。


帝はまた、机に片肘をたてた。窓際の涼しい風の吹く席で眠りについた。

< 3 / 12 >

この作品をシェア

pagetop