走馬灯
俺は重い頭を持ち上げながら、

やっとのことで立ち上がり

トイレに行った。


何やらひなが一人でしゃべっている。

今日は躁か・・・?


“うれしいね~。

ゆうちゃんが~

今日もまた~

おうちでひなのことを待っててくれるよ~”


鼻歌まじりだ!!


“たとえお酒を飲んでても~、

どこにも行かないゆうちゃんが良いね~。”


何だって・・・???

俺は自分の耳を疑った。


そして俺は

自分が鳥かごの中の鳥になった気がした。


ふざけるな!!!

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