走馬灯
かわりに来たのは兄ちゃんだった。

俺が酒を飲んだこと、

ひなを殴ったことを聞き、

わざわざ駆けつけてくれた。


兄ちゃんは泣いていた。

せっかくここまで頑張って立ち直ったのに

なんでまた酒を飲むんだと・・・。


俺だってやめたいさ。

でもどうして良いのかわからないんだよーー!!


ひなのことをすべて話した。

美奈の件があるから

兄ちゃんはすぐにわかってくれた。

いつでも兄ちゃんは俺の味方なんだ。


兄ちゃんは言った。

“俺たちはたった二人きりの兄弟なんだから

困ったことがあったらいつでも家に来い!!

酒を飲む前に来いよ・・・。”


泣きながら兄ちゃんは言った。


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