走馬灯
“章、じゅうたん踏むなよ!

靴がよごれるぞ!!

絶対に新聞の上を歩けよ。”


“おう。”


章は元気よく返事した。


何?

なんで新聞???

人の家に入って来てじゅうたん踏むな!は

ないだろ!!


“章すっげえだろ!!”

兄ちゃんは顔をしかめながら言った。


よく見たら・・・

口に二人でタオルまで巻いている。


章は俺に悪いと思うのかあまり

大きく返事をしなかった。





< 159 / 203 >

この作品をシェア

pagetop