走馬灯
口の周りには血がついたまま・・・。


しばらくの間

兄ちゃんはずっと泣いていた。


仕事も一週間以上休んでいた。


俺は子供の頃は優秀で

手のかからない子供だった。


兄ちゃんは落ち着きがなく

いつも父さんに叱られていた。


でも人生なんて

どこでどうなるか

わからない。


ちょっとしたことで

階段を踏み外してしまうんだ。


俺のように・・・。




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