走馬灯
“かあさん!!”


兄ちゃんと二人で叫んだ。

そしてゆすった。


でも何の返事もない。

まったく呼吸をしていない。


でもまだ温かい。


救急車を呼んだ!!

待っている間の時間はとても長く感じて

何時間にも感じていた。


そして・・・

その後はなにがなんだかまったく覚えていないが、

結局母さんも帰らぬ人となってしまった。


父さんの死からわずか10ヶ月しか経っていなかった。

まだ51歳だったのに・・・。






< 26 / 203 >

この作品をシェア

pagetop