走馬灯
せいうちは、

付き合うのも初めてだし

すべてが初めてだらけだった。


それは自分には

とても重荷だったけど、

別に真剣に付き合っていく気など

まったくなかったから、

自分の気持ちを・・・

見て見ないふりをしてきた。


初めの頃こそ控えめだったが、

だんだん俺のテリトリーに侵入してきて、

周りには

いつも二人セットに見られるようにまでなってしまった。


そこまできてもまだ俺は気づいていなかったんだ・・・。

いつでも一抜けできると思っていた。








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