〜甘く、危険な恋〜止まない、愛してる。
「こんなこと、もうやめて……」
「どうして?」
同じようにくり返す。
「……あなたに、かまわれたくないんで」
「どうしてだよ?」
三度目の同じ台詞に、
「……話が通じないのなら、もういいです」
行こうとすると、
「……待てよ」
と、前に回って、身体で先を塞がれた。
「……どいて」
周囲がざわつき始めているのを感じる。
あだ名で呼ばれているようなもてる彼と2人でいれば、好奇の目に晒されても仕方がない気がした。