〜甘く、危険な恋〜止まない、愛してる。
「意味なんかが、欲しいのか? 」
唇が寄せられ、再び「んっ…」と口づけられた。
「……一目惚れをしたんだ。電車の中で、見かけた君に。意味なんて、初めからない」
有無を言わせないような強い想いで追い立てられるのを感じる。
「……君は、どうなんだ?」
こんなにも急で、熱く駆られる激情になんか、どう応えればいいのかもわからない。
「……好きじゃないのか?」
「……だって、急すぎて……」
壁から片方の手をはずしたと思ったら、
「……落ちろよ」
突然に、腰をグッと片手で引かれ抱き締められた。