〜甘く、危険な恋〜止まない、愛してる。
その次は会議のすぐ後でーー
会議室の予約用のプレートをふと見ると、今度使うのは「開発事業部」になっていた。
「……この後は、あそこの部署なんだ」
と、眺めていたら、
「斉木さん」
あの声が、すぐ後ろで聞こえた。
振り向く暇もなく、開いていた会議室のドアの中に背中が押し込まれる。
「……何するんですか!?」
「…しっ!」
と、指を立てて、
「まだ誰も来てないから」
さほど広くはない会議室の隅に追い込まれる。