おはよう、きみが好きです
「いつだって、泪のことばっか考えてる」
アンタを守るために、どうすればいい?
病気は大丈夫なのか。
それよりこの壊れた関係は修復出来るのか。
不安で仕方ねーよ。
「あぁーっ!!」
頭を掻き回しながら、俺は叫んだ。
そして、その場に力尽きてしゃがみ込む。
信じてって言って教室出てきたのに……。
「裏切るみたいになって、泪、絶対傷ついてるよな……。つか、泣いてたし……」
あの泣き顔が忘れられなくて、胸が締め付けられる。
ごめん、本当にごめんな泪。
「こーらそこのチャラ男、何してんの辛気臭い」
「あー?」
項垂れてる俺のすぐ隣に誰かがしゃがみ込む気配がした。
顔を上げれば、そこには親友、幸人がいる。
「チャラ男言うな……」
今、猛烈に傷ついてんだから。
わりと、いや、かなり……。
「聞いたよ、クラスに戻ってきた田崎さんから」
「……俺、マジどうしよう……終わりだ」
絶望しかない。
泪に、どんな顔して会えばいいんだよっ。