おはよう、きみが好きです



「ようは、環奈たちはね、その病気も含めて泪が好きってことよ!」

「ま、そういうことよ」


環奈と夕美がニコッと笑って、机の上に置いていたあたしの両手を握ってくる。

温かい……震えが、いつの間にか止まっていた。


「ふたりとも……っ」



ジワリと、涙が滲んで流れる。

そんなぼやけた視界の中、ふたりの笑顔を目に焼き付けるように見つめ返した。



「嬉しいっ……こんなあたしと友達になってくれて、ありがとうっ」

「いや、もう親友でしょ、環奈たちはっ」

「親友……うん、そうだねっ」



なんか、あたしたちの関係を言葉にするなら、親友がしっくりくる気がした。



「ほら泪、これで涙拭きなさい」

「ありがとう、夕美ママ」

「ママはやめなさい」


夕美が、ハンカチを貸してくれる。

ふたりの全てが、優しくて涙は止まりそうになかった。

悲しいわけじゃない、嬉しすぎて泣きたくなるんだ。


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