おはよう、きみが好きです
『……俺たち、何やってんだろうな』
「う、うん……本当にね」
あたしたち、本当に何やってるんだろう。
焦ってばっかりで、これじゃあ本当に伝えたいことが伝わらない。
だから、あたしは深呼吸をした。
落ち着け、ちゃんと八雲に気持ちを伝えるために。
「……八雲、聞いて欲しいことがあるんだ」
『っ……ん、泪の話ならなんでも聞く』
息を詰まらせたような声が聞こえると、静かに八雲はそう言った。
八雲が、あたしの話を聞いてくれてる。
それなら、あとはあたしが……勇気を出すだけ!
「あたしね、八雲はもう知ってると思ってるけど、過眠症なんだ」
『うん……』
「これはね、ずっと八雲に隠してたあたしの秘密」
これは、あたしの言葉でちゃんと伝えたかったから、ケジメ。
誰にも言えなかった……あたしのずっと隠してきたもの。
言葉にするのも怖いくらいで、それでもありのままのあたしを好きになって欲しいから……ちゃんと伝えるね。