おはよう、きみが好きです



「んっ……ここは……」


目を開けると、眩しい光が目を焼くように差し込んできた。

それに一瞬目を閉じかけて、目を細める。

その光に次第に慣れてくると、天井も床も、世界が白いことに気づいた。


「八雲、目が覚めたのね!?」

「八雲、俺達が分かるか!?」


視界が、親父とお袋の顔でいっぱいになる。

な、なんだ……なんつー顔してんの。

ふたりは、明らかにげっそりしてるように見える。

俺が寝てる間に、何があったんだ……?



「分かるけど……とにかく、近いから離れろって」


飛びかからんばかりに身を乗り出すふたりを押しのけようとして両手を上げた時だった。


ーーズキンッ!!

「いってぇーーっ」



なんか、腕から体中に痛みが走った気が……。

つい、叫んじまった。

え、なにこれ……どうなってんの。


「急に動くヤツがあるか!!お前は、怪我してるんだぞ!!」


「え、怪我……?」


困惑していると、親父に怒られた。


そう言えば、めちゃくちゃ体が痛いし、手首にも包帯が巻かれてる。

頬に触れば、ガーゼが当てられてる。



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