おはよう、きみが好きです
「待っててやるよ、いつまでも」
「え……?」
「この先、何年、何百年眠ろーが、アンタのこと。そんで、いちばんにおはよう、好きだって告白する」
あぁ、嬉しい。
きみが待っててくれるならきっと……。
あたしはきみのために目覚めることが出来るね。
「っ……それ、すごく幸せかも」
「俺が、幸せにしてやるって決めたからな」
優しく、傷を労わるように抱きしめられた。
八雲の胸に顔をすり寄せると、髪を梳かれる。
おはよ、好きだよ泪。
八雲は……どれだけ待たされても、この約束を叶えてくれる。
だから、その度にあたしも何度も言うんだ。
もちろん、まんべんの笑顔も、追加オプションで。
『おはよう、八雲』
『きみが世界でいちばん好きだよってね。』
( 2017.3.17. end )