おはよう、きみが好きです



『俺の反応にいちいち突っ込んでくるところとか、俺に媚びずにありのままでぶつかってくれる……そんな反応が新鮮で…』


えっ……??

急に、声のトーンが低くなったような……。

なんで、そんな声であたしに話しかけてくるんだろう。



『本当は、直接会って顔みたいなぁーとか思ってる』


「は、は!?」


『もっともっと……アンタを知りたいと思うよ、泪。そう言ったら……アンタは俺のこと嫌いになる?』



ふざけてるような言い方もなくて、嫌でも八雲の真剣味が伝わってくる。

それに、加速する鼓動が、苦しい。


直接会ってみたいとか、あたしのことをもっと知りたいとか……。

まるで、告白みたいに聞こえるじゃん。


「か、からかわないでよ。こういうの……免疫無いんだから」


『へぇ、好きな人とかいねーの?』



ううっ、何でそんなこと聞くの?

こういうのって、男子ともする会話なのかな。

ダメだ、友達も好きな人も出来たことないから、分かんないよっ。




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