だってわたしは先生だから。
えっ!なに!
なんでこっち来るの!?友香目当て?
慌てて隣にいるはずの友香を見るけど
すでに友香は微チャラ男のもとへの移動済み。
わたしのまわりには
男性はいても、女の子はいなかった。
高崎さんは迷うことなく
わたしの隣に腰を下ろした。
そしてわたしに会釈する高崎さん。
え?
え?
軽くパニックになりながらも
わたしもおずおずと会釈を返した。
「当麻…さんですよね?」
「あ、はい。とう…まです。」
なんでこの人わたしのとこ来たんだろう…。
実は彼女いて、
女の子とちゃんと絡む気ないから
あたりさわりなさそうな
わたしのとこきた…?とか?
突然のことすぎて
勝手な想像をしてしまう。
「いきなりすいません。
俺もパズル、好きなんですよ。
だから、話してみたくて。」
えっ!
パズルっ!
えっ!
予想外の答えに驚きが隠せないわたし。
「あ、ありがとうございます!」
頭を下げて、高崎さんの方を見ると
怪訝そうな顔をしていた。
「あの、嫌でしたか?
すいません、俺。」
「え、なんで。」
「当麻さん、眉間にしわ寄ってます…。」
しわ!
慌ててわたしは手で眉間のしわをのばした。